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「訴える」とは何ですか?
「訴えてやる!」と良くいいますよね、往年のダチョウ倶楽部の上島竜平が良く帽子を脱ぎ捨ててやっていたネタです。
「訴える」とは何でしょうか?
裁判だと聞くと引いてしまいますが、普段使う「訴える」という言葉って、もっとフランクですよね。
赤ちゃんがオムツが気持ち悪くて替えて欲しいと訴えるとか表現します。
赤ちゃんがパンパースの販売会社を法廷に引き摺り出して、オムツの機能的な欠陥とそれに伴う精神的苦痛を糾弾することではないはずです。
訴える対象は、実は裁判所なのです。
「僕は、Aさんにお金を貸しました。返してもらうよう判決を出してください。」ということが訴えるということです。
Aさんを糾弾するとか、貶めるとかいうことではないのです。
じゃあAさんは何故裁判所に呼び出されることになるのでしょうか?
それは、Aさんにも「いやいやお金を借りたかもしれないけど、もう返してるし!」という反論の場を与えるためなのです。
もしも両者の言い分が一致した場合、そのとおり判決が出ます。例えば、「100万円を借りたけど、50万円を返したから、残りは50万円です」と意見が一致した場合には、そのとおり裁判所が50万円と判断します。
両者が、50万円と意見が一致しているのに、裁判所が「いやいやご両人、返したのは証拠から見てどう考えても30万円がいいところだから、70万円を返しなさい」とは絶対になりません。
裁判所は、両者の言い分が食い違う場合にのみ、証拠に基づいて判断をするのです。
「訴える」のは、裁判所に対してするもの
「判決」は、訴えに対する裁判所の回答です。
いかがでしょうか?
裁判てそれほど怖いものではないし、普通のことに思えてきませんか?
え?説明が下手すぎて意味不明?
「チクショウ!訴えてやる!」
伊藤