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宵越しの金をもたねぇ
江戸っ子の代名詞に「宵越しの金をもたねぇ」というのがあります。
気前がよく、清々しい思いを抱きますが、実情としては、江戸時代の長屋では火事が多く、命がいつ危険にさらされてもおかしくなかった、銀行制度がなかったために預金ができなかったが、長屋に置いておくと盗まれる危険が高かったなどの理由があるそうです。
現代では、貯蓄をしないということは悪いことのように語られていますね。
しかし本当にそうでしょうか?
貯蓄なんてせずに得られた収入を自由に使えたら幸せではないでしょうか?
昔は、誰かがお金が必要になったときには、みんなでお金を出し合うという制度(模合(もあい)など)があり、多くの人が利用していたようです。
得られた収入は気前よく使い切ってしまうが、それ以上のお金は使わない、つまり借金をしないという社会になったら、社会が明るくなるように思います。
私は仕事柄、債務整理や破産などをした方には、「これからは貯蓄をしてください」とエラそうに言ってしまうのですが、できれば貯蓄なんてせずとも幸せに生活できたらいいのになぁと思っています。
お金なんて、所詮はお上の決めた交換紙幣です。物物交換よりは多少便利という程度の価値しかないと思います。そんなもののために、思い悩み、自殺をする人などがいるなんて、とても悲しいことです。
お金はなくても何とかなります。
もっと気楽に、毎日を愉しみましょう!人生は短いですから。
伊藤