妻は、夫からの長年に渡るモラハラに悩み続けてきましたが、夫に対してなかなか言い返すことができず、いつも夫のモラハラに耐え続けてきました。妻は、子どもたちが大きくなるまでは離婚は避けたいと思っていましたが、そのような生活が10年ほど続き、これ以上は耐えられれないと思い、離婚を決意しましたが、そのあとどのように動くべきかも分からず、弁護士に離婚についての相談をしました。
夫のモラハラを原因として離婚ができるか
まず、モラハラをする人との離婚をするためには、当事者が直接関わらないようにすることが必要です。なぜなら、モラハラをする人は、「直接話せばわかる。」「子どものことは考えたことがあるのか。」などと自分勝手な話ばかりをしてきて、離婚を一向に進めることができないからです。そこで、別居の方法について打ち合わせをし、計画的に別居をしてもらいました。
次に、弁護士から夫に対して通知書を送り、弁護士との協議を開始しました。夫に対して弁護士から今の妻の状態を説明し、離婚しかないことを丁寧に伝え、依頼からわずか1ヶ月もたたない段階で離婚を成立させることができました。
妻は、財産面よりも先に離婚を優先したいとの希望でしたので、財産面を獲得していくよりはまずは離婚をすることを目指し、丁寧に夫に説明をして、離婚届を書いてもらい無事提出をして解決をすることができました。
何を重視して解決をするのかをしっかり依頼者と協議して、戦略を立てていったことで、早期の離婚を実現しました。