相談でココロを軽く。姪浜駅南口より徒歩1分の福岡西法律事務所

弁護士からのコメント

＜相談＞

私は、以前、飲食店を経営していたことがあります。飲食店は、１０年以上前に閉店させましたが、「事業資金」として、お金を借りたことがありました。他にも、生活費の不足を補うために、銀行のキャッシングを利用したことがあります。

これまで、各銀行に対して、数千円ずつ支払っていました。しかし、今回、１０年以上返済していない債権者から「債権譲渡」を受けたという会社から、通知が届き、一括での返済を求められました。一括での返済ができるような資力はありません。

事業をしていたことがあることから、過去に事業をしていたから管財人がつく、管財費用を準備する必要がある、ということを別の法律事務所での法律相談で言われました。しかし、日々の生活で精一杯で、管財費用を準備するのも難しいような経済状況です。

どうしたらいいでしょうか？

＜解決＞

①１０年以上返済していない会社に対しては、消滅時効の援用通知を送りました。これにより、請求が止まりました。

②管財費用については、積立で準備することもできます。

ただ、今回は、事業が１０年以上前のものであることから、丁寧に経過を聞き取り、可能な限りの資料を付けることで、裁判所に、現在の財産はないことを説明した結果、管財事件とはならず、同時廃止の扱いとなりました。

裁判所として、管財人を選任するかどうかについての判断は厳しくなっていますが、丁寧な聞き取りによって、同時廃止の扱いを得ることもできるケースもあります。

債務の返済についてお悩みのかたは、当事務所までご相談ください。

以上